エクオールは女性ホルモンのエストロゲンと同じような作用を持ち、更年期や骨粗しょう症を改善するなど高い健康効果を持ちます。そんなエクオールですが、毎日どれくらいの量を摂取すればいいのでしょうか?
エクオールやその生産元である大豆イソフラボンの、1日あたりの摂取量の目安を調べました。
エクオールは何から作られる?
そもそも、エクオールとは「何から」作られるのでしょうか?端的にいうと、エクオールは大豆に含まれる成分が変化したものです。
女性ホルモンと似た構造を持ち、様々な健康効果を発揮する大豆イソフラボンのことは、ご存知の方が多いのではないでしょうか?大豆イソフラボンというのは、ダイゼイン、ゲニステイン、グリシテインという3種類の成分に分けられます。このうちのダイゼインが、大腸にいる腸内細菌の「エクオール産生菌」に使われることで、エクオールに変化するのです。
エクオール産生菌がちゃんと活動しているかどうかで、エクオールを作れるかどうかも左右されます。現在、日本人のおよそ半数がエクオールを作れる「エクオール産生者」と言われていますが、食生活や生活習慣の影響で、若い世代ほどエクオール産生者の割合は少なくなるという傾向にあるようです。
エクオールの摂取量の目安は?
エクオール自体には、他のビタミンや栄養素のように「1日必ず、これだけ摂取してください」という目安はありません。ただし、エクオールが持つ女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用を発揮させるには、1日あたり10mgの摂取は必要だというのが、一般的な摂取量の目安になっています。
また、もしもサプリメントなど吸収率の高い製品と食事の併用でエクオールを摂取する場合は、1日あたり30mgを上限に摂取することが望ましいとされています。
大豆イソフラボンの安全な摂取量の目安は?
では、もし仮に食事で大豆イソフラボンを摂取したい場合、どれくらいの量の大豆食品を食べるべきなのでしょうか?エクオール産生には個人差があるのではっきりと言えませんが、毎日納豆1パック(約50g)が1つの目安だそうです。
これくらいなら、無理なく続けることもできますね。ちなみに、大豆イソフラボンには副作用などはありませんが、1日の摂取量の上限は70〜75mgとされています。これは、納豆であれば2パック。豆腐であれば1丁と少々くらいです。
どんなに体にいい栄養素も取り過ぎれば体に吸収されなかったり、体調に悪影響を与えることがあります。ちょうどいい量を継続して摂取し続けることが大事だと言えるのです。
自分がエクオール産生者であることはどうやって知ればいい?
大豆イソフラボンやエクオールの摂取量はわかりましたが、もう1つ大きな問題があります。それは、自分が「エクオール産生者」であるかどうかです。
実は、これを簡単に知る方法があります。1つは病院で検査を受けること。そしてもう1つは、「ソイチェック」と呼ばれるエクオールの検査キットに申し込む方法です。
最近、郵送して自分のアレルギーなどを調べる検査キットが流行しています。それと同じ方法で、エクオールを作れる体質かどうかを調べることが可能です。
補助的にサプリメントを使うことで、より健康効果を期待できる
もし自分がエクオール産生者でなかった場合、食生活を改善する傍ら、サプリメントを飲むことで今まで作られなかったエクオールを体内に取り込みやすくなります。
仮にエクオール産生者であっても、補助的にサプリメントを併用することで、現在抱えている様々な体調不良を、効果的に改善できるかも知れません。
ご自身の状態と相談しながら、ぜひサプリメントも活用してみてください。