目次
事実婚と同棲カップルは似ている?
事実婚と同棲は似ているようで実は全く違うもの。
その違いを知る事で、2人の生活スタイルや意識も変わってくるもの。
今回は似て非なる事実婚と同棲の違いを解説します。
結婚を考えて同棲している人にも分かりやすい内容になっています。
同棲と事実婚の違いは?
事実婚と同棲の違いは「婚姻の意思がお互いにあり夫婦のように生活しているか否か」それだけなんです。
婚姻届を出す法律婚とは異なり一緒に住んでいる2人の意思だけなので、2人が内縁関係であるかどうかを認めるかどうかだけなんです。
同棲のメリット
デート代をもっと浮かせたい、最近ではテレワークで家にいる事が増えた分一緒に2人で過ごす時間がほしいと思う気持ちが強くなり、同棲をはじめるカップルも増えています。
お互いの素の姿が見れたり、彼女の手料理を食べる事ができたりとメリットになるところもたくさんあります。
どちらかが1人暮らしをしていたのなら、生活費の負担が減るのもありがたいですよね。
最大のメリットは相手が嫌になったら即別れられるところです。
事実婚と認め合っていない以上、いつ関係を解消しても文句を言うことはできません。
同棲のデメリット
一緒に生活すれば当然プライベートも減ります。
一人暮らしをしていた時のように、ちょっと友達と飲みに行く、遊びに行くという事もしにくくなります。
彼女側のデメリットとしては家事や料理をしてあげていた結果、彼氏が彼女を母親と思いだして女性として見てくれなくなる可能性がある事。
いつも一緒にいるからと、化粧や服装に気を遣わなくなり、女子力が落ちるところなどがあげられます。
お互いに部屋があれば喧嘩をしても気まずさは少ないですが、ワンルームで同棲をしていると、逃げ場がないので嫌な空気が長続きして息苦しくなるのもデメリットですね。
さらに、浮気をしても恋人関係である以上は、不貞行為と扱われる事もなければ慰謝料請求する事もできません。
事実婚のメリット
事実婚のメリットは法律婚と違い苗字を変えなくていいこと。
日本では結婚の際に女性の方が苗字を変えるのが一般的ですよね。
仕事によっては苗字を変えるとデメリットになってしまう人もいるので、敢えて事実婚をしている夫婦もいます。
法律婚をしていないので精神的には自由でもあります。
極端な話、どちらかに他に好きな人ができたので別れたいとなっても、離婚届を出すといった手間や戸籍に傷も残らないので身軽でもありますね。
事実婚のデメリット
法的なメリットなるところや、法律婚では成立する相続人や税金の控除が受けられません。
事実婚のまま子供を妊娠出産すると親権は女性側になります。
事実婚であっても不貞行為をした場合は不倫と扱われ法律婚と同等の裁きを受けますね。
慰謝料請求もあるので、ある意味ではデメリットとなりますね。
そして世間的には事実婚ではなく法律婚してはじめて認められるのが日本の流れ。
法律婚にをしない理由を聞かれたり、籍を入れるように親族からしつこく言われるのが煩わしく思うのもデメリットといえます。
敢えて事実婚を選んだカップルのエピソード
男女の関わり方が多様化しても、日本は法律婚して初めて結婚したと認められる風習が残っているのは事実です。
ここからは同棲を経て事実婚に至ったカップルのエピソードを紹介します。
家と結婚したいのではなく“彼”と結婚したかった
同棲から事実婚をしたPさんとYくん。2人はお互いに仕事もしていたので生活で不自由になることもありませんでした。
しかし、同棲をはじめてから10年があって、お互いに年齢は30後半。互いの親族も籍を入れて結婚して家庭を持ってほしいと言い続けていました。
そこで、痺れを切らしたPさんは親族にこう反論しました。
「私たちは家と結婚したいわけではない。Yくんと結婚したいだけです。住民票に“未婚の」妻”と書けば妻と認めて認めてもらえるので問題ありません」
と言ってそれから親族との関係切りましたね。
法律婚はどちらかの家に入る事。親族間の争いにどちらも巻き込みたくないので、この形が自分たちが夫婦らしくいられる最高の形とYくんも言っています。
2人が事実婚にこだわるもう1つの理由はどちらも医者や教授など論文を書く事が仕事の中にあるので、名前とキャリアはセットになっているんですよね。
ダメ押しに言ったのが、「法律婚したからと言って、どちらの親族も無条件に愛せるわけでもない」ある意味ではPさんとYさんの中では納得した結婚の仕方なのかもしれません。
まとめ
事実婚と同棲、どちらもメリットデメリットがありますが、2人が1番幸せで生活しやすい関係性を築いていくのが最も大切な事です。
同棲からお互いの事を知って恋人から事実婚という夫婦に変わるのもとても素敵ですよね。
ただし、事実婚はどこへ行っても関係性を説明しないといけない面倒くささもありますが、お互いを尊重し絆を深めていけるのなら、事実婚でも同棲でもアリだと思います。