国籍の違う者同士の結婚。
ずっとこれから同じパートナーと過ごすという大きな覚悟が結婚ですよね。
ひと昔前までは珍しかった国際結婚ですが、最近ではだんだんと国際結婚をするカップルも増えてきて当たり前の事のようになってきました。
しかし、やはり日本人同士の結婚とは全く違ってくる国際結婚事情、今回はそんな国際結婚への第一歩である入籍のあるあるをご紹介していきます。
婚約期間が長い
「遂に愛しの彼からプロポーズ!あとはいつ入籍をするのか決めるだけ♪」と思いきや、これからあと1年~3年は婚約期間になることも良くあります。
特にヨーロッパ圏やアメリカの文化ですが理由は様々で「結婚式のお金を貯めるため」、「まだカップルの気持ちでいたい」、「同棲してから入籍する」等があります。
海外では結婚式を挙げる時に市役所で入籍するカップルも多く、その時に入籍するため婚約期間が長いのが一番多い理由だと思います。
入籍準備が最低1か月半必要
日本人同士の入籍は婚姻届けを市役所に提出して終わりですが、国際結婚の場合それまでに最低1か月半の準備期間が必要です。
パートナーの国の役所職員の働き具合にもよりますが、パートナーの出生届や日本の戸籍謄本にあたる書類を入手しなければなりません。
公務員だから仕事は早いでしょと思われている方が多いと思いますが、国によって本当に働き方が違うので長い人でその書類が届くまでに2か月かかった人もいます。
ですので、どうしてもこの日に入籍したい日があるのであれば、最低3か月は余裕をもって準備し始めてくださいね。
外務省訪問
外交官以外は普通行くことのない外務省。
国際結婚は国と国とをまたぐ正式な婚姻となるので、日本から国外に提出する書類には国から正式に認められた判が必要なのです。
東京以外のお住まいの方は郵送でも可能ですが、なかなか外務省に行く機会もないので東京にお住いの方は経験として行ってみるのもいいかもしれません。
国の機関なので厳重な警備の中、身分証明書と要件を門の手前で聞かれるので関係のない人は入れません。
ちなみに、お手洗いを借りる時も警備員さんがドアの手前までついてこられるので、外務省に入る前に済ませておくことをおススメします。
入籍するのにお金がかかる
入籍するためにかかるお金とは?となる方は多いと思います。
入籍にかかるお金、それは「翻訳にかかる費用」です。
これも国によって本人がテンプレートを用いて翻訳可能なところもあれば、その国の大使館が認めた翻訳事務所でしか受け付けないところもあります。
この情報はそれぞれの大使館のHPで確認ができますが、ここ近年素人の翻訳を認めない国が増えているので、国際結婚予定の方は周りの人やインターネット上の体験談で調べるよりも、直接大使館のHPで調べたほうがいいです。
日本で入籍して終わりではない
日本の市役所で入籍したら自動的にパートナーの国でも入籍完了ではありません。
パートナーの国でも婚姻届けを提出しなければその国では未婚のままになってしまいます。
ですので、日本で婚姻届けを提出できたら、次はパートナーの国での婚姻届け提出に向かって準備に入ります。国際結婚までの道のりは長いです・・・。
大使館には入れない
入籍へ向けての準備の過程で、パートナーの国の大使館でその国からの書類を直接受け取ることがありますが、いくら婚約者であっても日本人である私たちは書類を受け取れず、ましてや大使館に入ることも許されません。
ですので、パートナーに直接取りに行ってもらう必要があります。
原則別姓
日本人同士だと入籍と共に同姓にしなければいけませんが、国際結婚の場合は何もしなければ原則別姓です。
日本の法律上、日本人が外国籍パートナーの姓に改名するのは必要書類に記入すれば可能ですが、外国籍のパートナーが日本人の姓に改名することはできません。
ただし通称名として日本人の姓を名乗ることは可能です。
国際結婚への道のり
国際結婚された方は結婚することが決まって、いざ入籍準備に入った途端どっと疲れた経験がある人は多いと思います。
筆者もその一人で、いろんな機関に走り回った記憶があります。
おそらく二人で最初にする大きな共同作業になるこの入籍準備。
なかなか大変ではありますが、パートナーの国の制度や法律をしっかり学べる期間であると同時に、自分の生まれ育った国についてもしっかりと理解する必要があると気づかされると思います。
特に姓に関しては今でも夫婦同姓しか認められていない日本で、夫婦別姓の選択肢が与えられる国際結婚はある意味ラッキーかもしれません。
国際結婚への第一歩の入籍編はいかがでしたでしょうか?
これから入籍する予定がある方はこの記事も参考に入籍準備に取り組んでくださいね。