お肌のトラブルや悩みはいろいろありますが、『シミ』に悩む方も多いのではないでしょうか。日々のスキンケアの中で「肌荒れや肌老化は対策ができるものだけれど、シミはどうしようもないもの」そう考えていませんか?
シミも、スキンケア方法や日々の生活の中での意識を変えていくことで対策をすることができます。
今回は、シミができる原因とメカニズムからスキンケアのポイント、美白に効果的な栄養素を含む食べ物をご紹介!シミに関するお悩みを少しでも解決に導ければと思います。
目次
シミの原因
シミとは、お肌に黒色メラニンが過剰に蓄積し、お肌が部分的に茶色にみえる状態のことをいいます。シミがあるとお肌に色むらができるため、顔色がくすんでみえたり、老けてみえたりします。なぜシミができるのか、まずはその原因とメカニズムについてご紹介したいと思います。
シミは、皮膚のもっとも深層部である『基底層』にある『メラノサイト』で作られます。このメラノサイトは、シミの工場のようなもので、紫外線などの刺激を受けると活性化メラノサイトに変化し、作り出されるのがシミの元となる『黒色メラニン』です。
お肌の表面にあらわれた黒色メラニンは、本来ならターンオーバーとともに垢となって、はがれ落ちます。しかし、ターンオーバーが何らかの原因でさまたげられることにより、シミとなって残ってしまうようになります。
ターンオーバーによってお肌が新しく生まれ変わるには、約6週間かかると言われていますので、ターンオーバーに時間がかかればかかるほど、シミが残りやすいお肌の状態であるといえます。
おすすめスキンケア方法
残念ながら、シミやそばかすを簡単に消す方法はまだ開発されていません。
しかし、前章でお伝えしたとおり、ターンオーバーを正常な状態に戻すためにケアを行うことや、刺激物質を作り出さないケアをすることによって、シミが増えることを防いだり、濃いシミを薄くしたりすることは可能です。
そこで、できてしまったシミに効果があるというスキンケアのポイントをご紹介します。
シミを予防・できてしまったシミを薄くするスキンケアのポイント三つ
紫外線対策をする
黒色メラニンが生成される1番の原因となるのが『紫外線』です。シミを増やさないためには、紫外線を浴びる時間を減らしたり、頻度を少なくしたりして工夫することが重要です。日焼け止めクリームの塗りなおしを定期的に行うことと、とにかく紫外線をお肌に触れさせないよう、帽子やサングラスで皮膚を覆うことを常に意識してみましょう。
ターンオーバーのサイクルを整える生活習慣
ターンオーバーを正常に戻すために、生活習慣の見直しをしてみましょう。ターンオーバーを正常にする栄養素を補い、睡眠をたっぷりととることがポイントです。また、ターンオーバーは就寝中に活発となり、成長ホルモンの分泌を促します。十分と感じる睡眠時間は個人それぞれではありますが、早寝早起きを心がけて、お肌の汚れをきれいにオフした状態で22時頃には就寝することが良いでしょう。
ピーリングをして、古くなった角膜を排出する
ピーリングを行うことも効果的なシミ対策になります。ピーリングをすることで、シミができてしまったお肌のターンオーバーを促すことができます。また、ピーリング後のお肌に美白効果のある化粧品を使うことで、美白成分をしっかり浸透させることができるという効果も期待できます。濃くなってきているシミや、ボディにできたシミなど、美白やシミ専用の化粧品を使用しても改善できない頑固なシミには、ピーリング剤を試してみる価値があります。
シミ・美白に効く栄養素
シミを薄くするビタミンC
お肌の中にある黒色メラニンは、酸化されることによって濃くなります。そのため、酸化した黒色メラニンを元に戻すことによって、濃くなった黒色メラニンを薄くすることができます。これにはビタミンCが有効だと考えられています。
ビタミンCを多く含む食品
・アセロラ
・ケール
・パセリ
・パプリカ など
お肌の新陳代謝を促進するビタミンB
ターンオーバーで重要なのは、周期が安定していることです。ビタミンBには、お肌の新陳代謝を促し、再生力を高める効果が期待できますので、安定した周期をキープするためにも日常的に摂取するようにしましょう。
ビタミンB2、B6を多く含む食品
・レバー
・カツオ
・うなぎ
・牛乳
・バナナ など
日焼けをした健康的なお肌も美しいですが、シミのない透明感のあるお肌もまた若々しさを保つ大きなポイントとなるでしょう。さらに合わせて保湿をしっかり行い、正しいスキンケアを日々積み重ねていくことで、お肌のターンオーバーを促していきましょう。
「できてしまったから」「できやすい肌質だから」とあきらめずに、スキンケア方法やシミに効果のある栄養素を知ることでできる対策は必ずあるはずです。
10年後・20年後にも悔いのないお肌でいるために、今日からでも意識をもって取り組んでみることをおすすめします。